こんにちは、りゅうです。
(※詳しいプロフィールはこちら)
今回は、
「逆張りはやめよう!トレンドフォローに徹することの大切な理由」
を紹介します。
過去の失敗から私が伝えられること
今回の記事ではFX初心者が必ず通るであろう困難の数々を、私の経験を踏まえて時系列で紹介していきたいと思います。
先にこの記事で一番にお伝えしたいことを言うと、トレンドフォローが何よりも大事ということです。
逆張りでなくトレンドフォローの思考ができて、それにより損切り注文も一緒に考えることができると思います。
損切りはトレーダーが唯一コントロール可能な優位性です。
正確に言うとエントリポイントもトレーダー側で決められます。
しかし利益確定に関しては未来のことなので、あくまで予測することしかできません。」
損切りはトレーダーの唯一の優位性であるにも関わらず軽視する人が多いのですが、放棄するにはとても勿体ないです。
私のこれまでの失敗経験
逆張りでなくてトレンドフォローをしよう
トレードを始めたばかりの頃は本能がそうさせるのかもしれませんが、当初私はレートが移動平均線と乖離するたびに逆張りばかりをやっていました。
移動平均乖離のオシレーターを使っていて、かなり乖離したところから、レートが戻ることを期待してとエントリを考える手法です。
しかし、相場の世界では一般の社会と違って”上がり過ぎたからそろそろ下がるだろうとか、下がり過ぎたからそろそろ上がるだろう”という私たちの常識は一切通用しません。
上がり続ける時はいつまでも上がり続けるし、下がり続ける時はいつまでも下がり続ける傾向が強いです。
私たちの常識にとらわれてはいけません。一般的な感覚とはかなりかけ離れています。
天底を取ろうとするとたまには勝てる時もあるかもしれませんが、通常は負ける時が多くなるだろうと思います。
これは、ダウ理論の基本法則にあるトレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続するが皆の共通事項として意識されているからです。
相場の世界ではダウ理論を考慮してトレードする人たちが多くいるためにダウ理論もさらに機能しやすくなっています。
そういったことから相場は一度トレンドが発生するとトレンドを継続させようとする力が強くなります。このような環境下においては、逆張りを仕掛けるたびに連敗しやすくなります。
たとえ連敗が続いても根気よくチャレンジを続け、その後運よくトレンドの転換を捉えることが出来るかもしれません。
しかし、私の経験上たった1回の転換を捉えるために被る損失の方が大きくなる傾向が強く、割りに合わないと感じることが多いです。
それでも転換を捉えることができたのなら、まだマシかもしれません。
毎回毎回、転換を捉えられる時ばかりではないのです。
この考えに至ってからは、ひたすら逆張りしたい衝動は抑えて連敗を避け、トレンドフォローに徹するようになりました。
今でもたまにレートが落ち切ったと思うところで逆張りしたい衝動に駆られることは多々ありますが、下がり続ける可能性も考えると逆張りエントリはせずに自分のルールを守るようにしています。
結果的には、エントリしていれば利益が取れたのになあと悔しい思いをすることもあります。しかしトレードは一定期間に勝ち負けを繰り返しながらトータルでプラスの収支を目指すものだと考えており、間違ったトレードをして一時的に利益が得られたとしても長い目で見てトータルでマイナスになると考えています。
また、間違ったトレードをして利益を得てしまうとそれを成功体験として味を占めてしまい、また同じ過ちを繰り返してしまいます。
同じ過ちを繰り返さないためにも、間違ったトレードをやらないように自分のルールを守って相場に向き合うようにしています。
自分のルール通りにできた時は、その結果に関わらず、自分を褒めるようにしています。行き当たりばったりでブレブレの行動していては相場に勝ち続けることはできないと考えています。
トレンドフォローをするには基本的には押し目買い、戻り売り、転換の3つの場面でエントリするだけです。
ここでの転換とは上位足に対して逆張り仕掛け、天底を取るという意味ではなく、あくまでも上位足のトレンドには逆らわずに下位足レベルで上位足の方向に転換してくるタイミングでエントリすることを指します。
トレンドフォローも決して簡単ではありませんが、今では長く勝ち続けるためにはトレンドフォロー以外ないと思っています。
損切りはエントリと同時に必ず設定する
逆張りではそこを天底と考えてエントリするので、損切りは最短の距離に置くことができます。また、設置場所も明確に設定することができます。
しかし、ダウ理論にもあるようにトレンドは一度発生すると継続しようとする力が働くために逆張り手法をしていた当時の私は、繰り返し損切りにかかり負け続けていました。
損切りは最短の距離に置くことは出来ましたが、直ぐに損切りにかかってしまうことや損切りにかかった後に転換するということが多かったため、損切りを置かないほうが良いのではないかと考えるようになっていました。
無駄な損失を出さずに天底でエントリできるならば、これが一番良いのではないかと思っていました。
実際に損切りを置くとギリギリ狩られてしまうが、損切りを置かなければ狩られずに天底を捉えることができたという間違った成功体験を何回も経験しました。
しかし、練習や知識のインプットを続けて次第に経験値が増えてくると損切りを置かないことは間違っている行為だと徐々に認識できるようになりました。
私のように間違った行為をしてもなかなか気づくことができない理由に相場には結果の不確実さがあります。
FXにおける結果の不確実さとは、
- 正しいことをやって勝った
- 間違ったことをやったが勝った
- 正しいことをやったが負けた
- 間違ったことをやって負けた
のことをいいます。
この中で問題になるのは、2と3です。
2の間違ったことをやって勝ったは、自分では間違っていることをやっているにも関わらず、勝ったという成功体験を経験しているために、自分では間違っているという認識がないためです。
FXでは攻略できたと思っても暫く経つとさっぱり勝てなくなったとなるのは、この結果の不確実さがあるからです。
私の場合、損切りを置かないことで上手く転換を捉えられた経験が何回もあったために、これを正しいトレードだとずっと勘違いしていました。
今思うと、損切りを置かないトレードをしていたことはあまりにも無謀で馬鹿げているとさえ思えますが、当時は本気でこれで勝てると思っていました。
損切りを置かないとトレードとなると、破産するのは時間の問題で大型経済指標やショック相場に遭遇しなくて本当に良かったと思っています。
1回の大負けで全ての資金を飛ばしてしまう危険性があります。
今勝ち続けているトレーダーの多くは、過去に破産を経験していることが多いらしいです。
身を持って経験することも大事だとは思いますが、大事な軍資金をできるだけ減らさないで負けトレーダーを卒業できれば、それに越したことはないです。
以前の私のように損切りを置かずにトレードしている人もいるかもしれません。そのような人たちに向けて早く気が付いてもらいたいという思いで記事にしてみました。
無限ナンピンはしてはいけない
損切り注文を置かないトレードと並行してやっていたのが無限ナンピンです。
その際、マーチンゲール手法を使っていました。
この手法は資金が潤沢にあるなら、とても高い確率で勝てる手法です。
例えば、掛け金は100円で、勝つと100円もらえるとします。負けるとー100円です。掛け金が2倍で200円の場合には勝つと200円、負けるとー200円です。これよりも金額が大きくなっても同じ割合になるとします。
マーチンゲール手法では1回負けるごとに掛け金を倍にしていきます。
勝敗 | 掛け金(円) | 収支計 | |
1回目 | 負け | 100 | ー100 |
2回目 | 負け | 200 | ー300 |
3回目 | 負け | 400 | ー700 |
4回目 | 勝ち | 800 | +100 |
上記の表では、4回目に勝つことができました。掛け金の合計は1500円です。したがって今回は1500円持っていればこの手法が成り立ち、勝つことができたということになります。
しかし、勝ったとはいえ100円の利益を得るために1500円の資金が必要になりました。
この例からわかるように理論上では、お金が潤沢にあり資金が底をつかない限り、マーチンゲール手法を使って勝てるまで掛け金を倍にしていくことで1回の利益で常に100円が得られることになります。
ただし、得られる利益は、たとえ100回目に勝てても1000回目に勝っても、ずっと100円です。
一方、リスクにさらす金額は負けるたびに倍々で増えていき、どこかで資金が底をつくとその時点でゲームオーバーです。
マイチンゲール手法は知識として知っておく分には良いですが、この手法をそのまま実践することは現実的ではないのでやめておいた方が良いです。
私が初心者の頃に損切できずに無限ナンピンを繰り返していた時はマイチンゲール手法を参考にしてやっていました。
ナンピンするたびにロットを倍にしてしきました。
当時は逆張りのトレードをしていたので、少ししたら転換することを期待して転換するまでの間でナンピンを繰り返し行っていました。
しかし、相場はなかなか自分の思惑どおりにはいかないことが多いです。
ナンピンしてもナンピンしてもレートは一向に下がるばかりで転換しないことがよくありました。
そしてロットはどんどん膨らみ資金も底をつきそうになります。
証拠金維持率が低くなりアラートも鳴り始めます。
金額が大きくなりすぎたので損切りする勇気でないし、一時的にこの精神的苦痛から回避したいという思いで同じ枚数両建てすることも段々と多くなってきます。
両建てはしない!
私はナンピンの延長で両建てすることが多くなりました。
同じ枚数を両建てしている最中には、上げても下げても損益は変わらなくなります。
転換するまでナンピンを繰り返すのですが、一向に転換しないためにロットが大きくなりすぎて資金に余裕がなくなったために、転換の予兆が明確に表れるまで、いったん両建てをして少し様子を見ようという考えてやっていました。
しかし、初心者の私に転換の予兆なんて到底わかるはずもなく、少しの値動きで両建てを解除して、さらにナンピンを繰り返し保有ポジションをどんどん大きくしていきました。
そして自分の意志では損切りできない金額にまで含み損が膨らんでいきました。
その後は、技術や知識もなかった私は、ほとんど気合だけで乗り切り、妥協できる金額でなんとか損切をしました。
強制ロスカットというところまではいかなかったので、資金を全て飛ばすには至らなかったのですが、過去最大の損失額となりました。
痛い金額でしたが高い授業料だと割り切り、それ以来2度と両建てはしないと心に誓いました。
実際にそれ以来、ナンピンと両建ては一切しなくなりました。
結局こういった経験は他人から聞かされるよりも身をもって体験しないと強く自分の中に刻むことはできないかもしれません。
私の場合は立ち直ることができる金額で学べたことは良かったと思っています。これが何百万円や何千万円だったと思うとぞっとします。
未だ初心者の方は、私の話を踏まえて日ごろから小さく損切りすることを意識しておくと大きい損失を防げるかもしれません。
両建ては複数ポジションを持ちすぎると自分が何をやっているのかすら分からなくなります。
さらにナンピンやマーチンゲール手法を組み合わせていくと計算も複雑になりとても管理しきれません。
エントリする時は買うか売るかのどちらかに固定して両建てはせずに片張りしたほうが良いです。
方向が間違っていれば潔く早めに撤退して再エントリしたほうがよっぽど良いと思います。
トレンドフォローの重要性
これまで、私の過去の失敗談を時系列順にお話してきました。
初めは逆張りのトレードをしていました。
しょっちゅう狩られることから次第に損切り注文を置かなくなっていきました。
損切り注文を置かないのでナンピンがしやすくなり平均取得単価を下げつつ、含み損が大きくなると一時回避するために両建てを加えていきました。
これらの4つの行動は、破産する要素と言っても良いです。
私の場合は逆張りから派生してどんどん深みにハマって行きました。
今回あらためて記事にしたことで自分の頭の中でも整理できました。
逆張り思考から始まり損切りを置かない、無限ナンピンや両建てを行うといった行動が負の連鎖のように広がっていったこと。
逆張りは、誰しも陥りやすい”下がり過ぎたから買いたい”、”上がり過ぎたから売りたい”という欲求によるものです。
しかし相場は天底も不明確で、下がり続けるものは下がり続け、上がり続けるものは上がり続けることことが多いです。
逆張り思考で散々負け続けた結果、転換の初動(1波)を捉えることはギャンブルに近いと思えるようになりました。
いったん、トレンドが出た後の押し目や戻り目を取りに行くほうがはるかに勝ちやすい。
トレンドフォローが簡単なわけではありませんが 転換の初動(1波) を捉えるよりは難易度は下がります。
今でも逆張りしたくなるような気持ちになることがよくあります。
しかし、逆張りはしないと決めたのなら一切やらないほうが良いと思っています。ルールを破ると次も同じことをしてしまいがちです。
トレードはトータルで勝つものであり、今回逆張りしてたまたま勝てたとしても、味を占めて繰り返すことになり、トータルでマイナスになることが想像できます。
私の知る限りでは勝ち続けているトレーダーにはトレンドフォローしているトレーダーが多いと思います。
トレンドフォローは上手く捉えることができれば、トレンドは継続しやすく伸びやすく利も伸ばしやすいです。
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