こんにちは、りゅうです。
(※詳しいプロフィールはこちら)
今回は、
「相場が私に教えてくれたもの」
を紹介します。
相場は人生の縮図
今回はいつもと違い、お金を稼ぐことから離れて相場の魅力について書いてみようと思います。
私はお金を稼ぐ目的でFXを始めたのですが、勉強や練習を続ける過程で、相場は人生レベルで様々な教えを伝えてくれていると感じています。
それは教科書で学ぶような抽象的なものではなく、血の滲むような苦労の末に学ぶことができる実際に経験して身につくことができるものです。
相場は様々な人たちの思惑の総和で動いています。
人それぞれで考え方や行動も違いますし、エントリや決済のタイミングすら違います。ですが、相場においてはレートが上がったら買いたい、レートが下がったら売りたい、今は何もせずに様子をみたいという3つの行動パターンしかありません。
買うか売るか待つかの3つのパターンしかありません。
相場は複雑そうに見えますが実際にはとても単純な世界で成り立っています。
相場を深く知るためには、大衆心理を考える必要がありまず。
主観でなく客観的に相場を見ることができるようにならなければいけません。
客観的に相場を見ることができるようになると大衆の行動をある程度想定できるようになりチャートから優位性を見出せるようになります。
その学習過程においては、人として成長できる要素が詰まっていると実感しています。
相場が私に教えてくれたもの
素直に成功者から学ぶ姿勢が大切
どの世界においても大体その道の先輩たちがいるので独学でゼロから学習するよりもそういった方から直接教えてもらうことが一番の近道だと思います。
ピアノを習うならピアノの上手い人から学んだり、運転免許を取るには教習所に通ったり、美容師の資格取得には専門学校に通ったりすることと同じです。
しかしことさらFXのことになると独学で学ぶ人が多いように感じます。
誤解しがちですが、他の技術職と同じで独学で学ぶよりも上手い人から直接教えてもらうことが一番の近道です。
トレーダーは技術職なので、その学んだ知識を踏まえて練習ソフトなどを使って自分で技術を磨く必要があります。
しかし、FXではそういった上手い人たちが身近にいない場合が通常と思われますので、実際には書籍や情報商材を通して学ぶことになると思います。
初心者の頃は教材の良し悪しの見極めもできず玉石混合の中から探していくことになりますが、自分の知識をアップデートしていくことで選球眼を養っていくしかないと考えています。
まず書籍においては、トレーダーなら誰もが一度は読んでいると思われるような長年のベストセラー本から手を付けるのが無難と思います。
初心者のうちからマニアックな本はお勧めしません。
また、情報商材やYouTube、Twitterなどに関しては派手な題目や演出で注目を引き付けて売り上げを伸ばしたり、再生回数を稼ぐことを目的にしているものも多いので注意が必要です。
必ずしも良いものが売れているというわけでもなく、再生回数が多ければ良いというわけでもありません。
ある程度信用できる情報を提供しているブログやYouTubeなどを見つけられた時には、そういったものを見たり読み込んだりして貧欲に情報を吸収していくと良いと思います。
初心者のうちはある程度広く浅く情報を吸収する必要があり、選球眼を養う必要があります。ただし、初心者を卒業してからは次第に狭く深く知識を学ぶようにシフトしていきます。
何よりも勝ちトレーダーは全体の1割程度と言われているのでほとんどの人は負けトレーダーだという認識でいた方が安全です。
中身のない、派手なパフォーマンスをしている人は詐欺師だと思った方が良いかもしれません。
この業界では悪徳商材なども横行しているので注意が必要です。高い勝率や大きな獲得pipsを謳っているようなものは避けた方が良いかもしれません。
トレードは手法にもよりますが、標準的には50~60%くらいの勝率で、こつこつ積み上げていくものであるという認識が良いと思います。
欲が深いとかえって大きく勝つことができない
利益確定に関しては、チキン利食いよりも利食いを先延ばしすることで利益を伸ばせることが何よりも重要だと思っています。
今の私のトレードでは、勝率はそれほど高くなくともリスクリワード比率を良くすることで最終的には利益が残るようなトレードルールになっているからです。
しかし、欲が出てできるだけ天底で利益確定をしようとすると、もっと大きく利益を伸ばせたはずなのに少しの利益で終わってしまっただとか良くあります。
また、移動平均線と大きくレートが乖離した場面だったので底から買ってやろうと思って逆張りを繰り返し大負けしたなど良く経験しました。(笑)
相場には、”頭としっぽはくれてやれ”という格言があります。
おそらくこの格言の意味するところは、波の天底までをしっかり獲ろうとするのではなく、その間の胴体の部分だけを取れれば良しとしようという意味なのだと私は理解しています。
私の場合、利益確定に関してはダウ理論に沿って”高値切り上げ安値更新”ごとに決済ラインを上げていくことが多いです。
この方法を取ると天底で決済することが出来ずトレンド続かない場合には薄利だったり、時には損失を出すこともありますが、逆にトレンドがしばらく続く場合には大きく利益を伸ばすことが出来ます。
また、欲張ることで初心者が陥りやすい場面としては、追っかけエントリして高値掴みをしたり、損失を取り返そうとして更に損失を広げるなどがあります。
トレードで勝ち続けるためには、そういった感情でのトレードは行わずに、次回のチャンスをじっくり待つ姿勢も重要になってきます。
焦る者から早く散っていく
トレードは自分のルールが確立されていくにつれエントリのチャンスも少なくなり、初めの頃はロットも小さいがために資金の増え方も遅いので焦る人も多いと思います。
安定して勝ち続けられるようになるまでには資金もどんどん減っていくために不安な状態も長く続きます。
私もこのような状態が永遠と続くかのような毎日にいら立ちや不安を感じ、このままでは一生生活できるような金額をFXでは稼ぐことは出来ないのではないか。
ある程度ロットを上げて勝負をしないとまとまった金額を稼ぐことは出来ないのではないかと思い込んでしまい、一気にロットを上げてトレードを繰り返した時期があります。
しかし、正の期待値のあるルールも持っておらず、知識も技術もまだまだ足りない状態だったので、一時的には利益を上げることはできるもののトレードを繰り返すにつれ期待値に収束し損失はどんどん大きくなっていきました。
また当時は資金管理の知識も不足していました。
損切り額と証拠金の比率についても考慮しておらず、証拠金に対して1回の損切り額を2~5%以内に抑えるべきであるにも関わらず、それ以上のリスクを取っていました。リスクを取りすぎるとあまり負けることが許されず高い勝率を維持するしかなくなります。
FXはこつこつと勝った負けたを繰り返しながら利益を積み上げていくものであるという認識が足りずに一発大勝ちを狙うトレードばかりやっていました。
当然、大勝ちは狙って取れるものではなく相場次第です。それに頼るトレードはただのギャンブルでしかありません。
また、トレーダー側で唯一コントロールできる優位性である損切りについても完全に軽視していました。
さらに当時は複利運用の概念も知りませんでした。
FXの最大のうまみは複利運用であり、これを利用しない手はありません。安定して利益を増やすことが出来るようになれば、複利の効果により資金はうなぎ登りに増えて行くので焦る必要はありません。
そのために先ずはとにかく、同じルールを繰り返すことにより安定して利益の増えて行く正の期待値のあるルールを確立することが先決です。
正の期待値のあるルールを確立することさえできれば、1回のトレードでの損切り額を証拠金の比率の2~5%に設定し、勝ったり負けたりを繰り返しながらも証拠金を引き出さずこつこつとトレードを続けることで、初めのうちは資金増加率は低いものの途中からは一気に複利の効果で爆発的に増えていきます。
これは、証拠金の少ないうちは1回のトレードに入れられるロット数も少ないですが、証拠金が増えていくにしたがって同じ1回のトレードに入れられるロット数も一定の割合で増えていくためです。
複利運用の考え方を知ってからは、決して焦らずに丁寧に自分のトレードを続けようという考えに至っています。
感情はできるだけ一定に保つことを心掛ける
現在、私は実家に居候しています。
出来る限り生活費を抑えながらトレード技術を磨くためです。
お金の心配事(自分の都合)を相場に持ち込みたくないからです。
そういった環境の中で同居の家族と接する機会も多く、その度に色々悩むことも沢山あります。
本来であれば一人暮らしをして引きこもり、人間関係での悩みを抱えずに心身ともに常に安定した状態でトレードをすることが理想だと思っています。
しかし、実家の環境だからこそ学べたこともあります。
少し前までは、感情的になることが多く両親に対して自分の取った行動に後々後悔して、無駄にしてしまう時間も多かったです。
しかし、今ではトレードを何より優先に考えているので、できる限り平常心を保つように努力しています。
そのために、両親から注意されそうなことは前もって想定しあらかた済ませておくようになりましたし、普段の生活においても主観でなく客観的に考えて行動を取ることが多くなりました。
相手には何も期待しないというか。少し寂しいですが。(笑)
そういった姿勢が、トレーダーとしては無駄な時間も精神的負担もなく合理的だと考えるようになりました。
前に読んだ心理学の本の中で書かれていたことですが、いつもは常勝トレーダーであった彼が妻と口喧嘩したあとに相場で大負けしたという話がありました。
その事例によると、人は相手を言葉や暴力で傷つけてしまうと、その後に自分を戒める行動を本能レベルで取ろうとするようです。
トレーダーだった彼は大負けすることで妻に暴力を振るった自分を戒める行動を自然に取っていたという話でした。
人間関係のトラブルによる感情はできる限り相場には持ち込みたくありません。
しかし、どうしても避けられない時もあるかもしれません。
そのような時はトレードしない方が良いでしょう。
ヘッジファンドの帝王と言われているジョージソロスは”私もかつては人間だった”と語っています。
この一言だけではとても抽象的であり、何を意味するのか理解するにも限界はありますが感情を排除したということかもしれません。
相場は大衆心理によって形成されていくので、大衆心理を考える上でも普段の生活においても主観をなくし客観的に捉える練習を心掛けると良いかもしれません。
また、感情を一定に保つことができるようになると無駄な損失も減るでしょう。
失敗を通して学んできたこと
私はこれまでに口座資金を飛ばしてしまった経験をしています。
それでも入れていた口座資金は少なかったので即撤退というわけではなかったのですが。
FXを始めたばかりの方は自分には関係ないと思いがちですが、ずっと勝ち続けているトレーダーの中には、私の知る限り口座破産を経験している人が沢山いらっしゃいます。むしろ初心者の頃が一番危険な気がします。
大体の人が初心者の頃に誰もが一度は通る道だと思っています。
もしかしたら初心者の頃にリアルトレードに入る前にトレード練習の重要性に気付ける人であれば避けることは出来るかもしれません。
なかなかそのような人もいないので、これも成長する過程で避けて通れないものかなと思ってしまいます。
あとは資金管理をしっかり勉強されて損切りの重要性を学んでから慎重にリアルトレードに移行するような人は資金を飛ばすことを避けられるかもしれません。
私は口座資金を飛ばしたことによる失敗から身を持って学べたことが沢山ありました。
トレードを始めてからは、人は失敗からでしか学べないと思っています。
初心者の頃は、逆張り重視のトレードをしていたために連敗を経験し、その後トレンドフォローの優位性に気付けました。
損切りを全く設定せずに両建てや無限ナンピンをしてトレードしていた時期がありましたが失敗し、その危険性を認識し、やめることができました。
損切りを設定せずに無限ナンピンし続けた結果、大きな含み損を抱えたまま日をまたぐことになり、眠たくても寝ることができない地獄を経験し、2度としないと心に誓いました。
ちなみに不運は重なるもので、その時には、インターネット回線の接続が繋がらなくなったりして更に大変な思いをしました。(笑)
授業料は高くつきましたが、将来もっと大きな資金を入れる前に気付けて良かったなと思っています。今となっては貴重な経験になっています。
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